通っていた医療系専門学校の求人に『よーじや』の名前を見たときは、土産売場でのレジ対応を想像したのですが、コスメスタッフの写真に興味を抱きました。
社寺などの古い建物が好きで「京都に住んでみたい」という漠然とした憧れがあったことも手伝って、さっそく祇園店にファンデーションを買いに行きました。
兵庫県北部で生まれ育った私は、実は『よーじや』の看板商品である「あぶらとり紙」も知らなかったんです。
田舎者だったので、専門学校でメイクの授業を受けていてもまるで化粧っ気がなく、メイク道具を揃えたのも『よーじや』に入社してからです。
初めて店舗を訪れたときも、緊張しすぎていて、スタッフさんが「色合わせしましょうか?」と声をかけてくださったのに、冷たい態度を取ってしまったくらいでした。
けれど、そのとき買ったパウダーファンデーションの使い心地が本当に良くて、京都の有名なお土産屋さんというイメージが一瞬で覆りました。
それまで、乾燥肌の私はパウダーのファンデーションは粉を吹くという印象を持っていましたが、『よーじや』のものは全くそんなことがなく、粒子がとても細かいので肌の調子が悪くてもしっかりのってくれますし、崩れにくいため、ずっと愛用し続けています。