「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、小さな頃から何かを作り出すのが好きだった私は、「将来はものづくりに携わりたい」と漠然と考えていたのだと思います。短大でインテリア・コーディネートを学んだのもそんな想いからで、就職活動でも「商品企画」ができる企業を中心に探していました。
また、生まれも育ちも京都の私にとって、京都で働けるというのは大事なポイントでしたから、自ずと京都の老舗企業が頭に浮かびます。そんな中、「あぶらとり紙」を愛用するなど、身近に感じていた『よーじや』に思い当たり、面接でものづくりへの情熱を十二分に伝えることができたのか、内定をいただき、新卒で入社に至りました。
入社後、配属前に店舗での事前研修が行われました。そこでの接客がすごく楽しかったのと、「まずはお客様を見なければ何も作れない」と考え、最初の配属希望は店舗で提出しました。結果、2年間ではありますが、店舗でお客様の反応を直接感じ取れた経験は大きかったと言えます。本社の中にいると数字では見えても、お客様のいきいきとした姿までは見えなかったでしょうから。