• 2007年 中途入社
  • よーじやカフェ店長 塩見 浩之

入社の経緯

塩見浩之

前職は農業法人。そこでは生産のみならず、製パンまでを手がけていたこともあり、たまに私もその販売に駆り出されることがありました。そこで自分が作った農作物が最終的にお客様のもとへ届けられる過程を見届けることができ、大きなやりがいを感じたものです。

そんな経験もあって、よりお客様に近い仕事である飲食の仕事に興味を持ち始めたところ、縁あって『よーじやカフェ』の求人に巡り会います。飲食はもちろん、接客自体も未経験の私でしたが、当時20代半ばという年齢のこともあり、新しいことに挑戦するには良いタイミングだと、転職に踏み切りました。

当時は『よーじや』と言えば「あぶらとり紙」という認識でしたが、京都を代表するブランドの一つであり、世界に誇る独特のおもてなし文化を、接客業の基礎とすることができたのは願ってもない話だったと思います。

塩見浩之

笑顔が、さらなる笑顔を生む仕事

塩見浩之

あたりまえの話ではありますが、飲食ビジネスにおける商品とは、提供する食べ物・飲み物だけではなく、心地よい空間、そしてサービスを含んでいます。普段なかなか意識しづらいですが、満足度のうちサービスが占める割合は思いの外多く、だからこそ『よーじや』では最高のおもてなしの追求を掲げています。

難しいのは、お客様一人ひとり求めるサービスが異なるうえに、それをなかなかわかりやすく伝えてはいただけないということ。やはり常にくまなく目を配り、お客様のご要望を全身で察するしかありません。

逆に言えば、笑顔でそれぞれのお客様に合ったサービスを提供できれば、必ず満足してお帰りいただけますし、帰り際に見せていただける笑顔は、私たちにとって最高の報酬なのです。

土地柄、観光のお客様も多いのですが、時には「ごちそうさま。来年また来るよ」と言っていただけることがあります。そして、実際に再訪いただくことも多く、思わず胸が熱くなります。お客様の京都観光の良い思い出として刻んでいただいたこと、さらには新しい思い出づくりの舞台として選んでいただけたことを光栄に思うとともに、身が引き締まる思いです。

最高のおもてなしの高みへ

塩見浩之

入社5年目より店長に就任し、自分の役割にマネジメントが加わりました。とは言うものの、私はあまり「ああせえ、こうせえ」とうるさく言わないようにしています。むしろ、これまで以上に自分ががんばっている背中を見せて、お客様へ提供する価値の方向性を示すことを意識しました。

細かく指示をするやり方もあるのでしょうが、本来おもてなしとは、人の言うとおりやっていればいいものではありません。だからこそ、自分がスタッフにとって目指すべきお手本になりえているかを自問自答しながら、気づきを与えられればと考えています。

そんな中、スタッフのできる仕事が増えたり、徐々に高いレベルのおもてなしが提供できたり、その成長ぶりを目の当たりにすると、単純に嬉しいですし、自分のやり方が間違っていなかったと胸をなで下ろします。

私自身、未経験で右も左もわからないところからのスタートでしたが、諸先輩にじっくり育ててもらったおかげで、今の私がいます。特に印象に残っているのが「『よーじや』の名前を意識しろ」という言葉。言い換えれば、京都の歴史と伝統を背負っているということであり、また、誇りを持って最高のおもてなしを提供していこうということだと思っています。そんな独自のおもてなしの高みを目指し、自己研鑽の日々は続きます。