前職は農業法人。そこでは生産のみならず、製パンまでを手がけていたこともあり、たまに私もその販売に駆り出されることがありました。そこで自分が作った農作物が最終的にお客様のもとへ届けられる過程を見届けることができ、大きなやりがいを感じたものです。
そんな経験もあって、よりお客様に近い仕事である飲食の仕事に興味を持ち始めたところ、縁あって『よーじやカフェ』の求人に巡り会います。飲食はもちろん、接客自体も未経験の私でしたが、当時20代半ばという年齢のこともあり、新しいことに挑戦するには良いタイミングだと、転職に踏み切りました。
当時は『よーじや』と言えば「あぶらとり紙」という認識でしたが、京都を代表するブランドの一つであり、世界に誇る独特のおもてなし文化を、接客業の基礎とすることができたのは願ってもない話だったと思います。