• 2013年 中途入社
  • よーじやコスメティック 馬場 晴子

入社の経緯

馬場晴子

京都は私にとってずっと憧れのまちでした。きっかけは舞妓さんを題材にした映画で、観終えた後もその美しい町並みが目に焼き付いて離れず、「いつか住みたい!」と子ども心に思ったものです。その想いは決して一過性のものではなかったようで、短大進学を期に地元九州から京都へと出ることになります。

その学校ではファッションとメイクを専攻していましたが、授業の一環としてお茶やお花の文化にも触れる中で、ますます京都文化の奥深さを知り、憧れは増すばかり。当然、卒業後も京都に残ることを決意し、新卒でレンタル着物のお店に就職しました。そこで着付けやヘアメイク・メイクアップの技術を磨いた後、より京都らしい場所で働いてみたいと考え、『よーじや』の門を叩きました。

「あぶらとり紙」をお土産でいただいて以来、私は『よーじや』製品を愛用してきました。特に「粧具 口紅」や「粧具 フェイスカラー」は、パッケージを含め「京都らしさ」の象徴だと思っています。漆塗りのようなケースをひねって開けるのは、心を沈めて紅筆で紅をさす所作までがデザインされているからでしょう。この感覚はまさに「はんなり」。『よーじや』もまた、私にとって憧れの場所だったのかもしれません。

馬場晴子

心を通わせるおもてなし

馬場晴子

おもてなしとは、お客様が欲していることを察しつつ、決して押しつけがましくない、というバランスで成り立つものだと考えています。ですから私は、お客様一人ひとり、それぞれの個性を美しく輝かせる商品を提案するだけでなく、お買い物自体を楽しんでいただけるような体験の提供をも心がけています。

お声がけする際の表情一つとっても、あまりかしこまり過ぎてもお客様は構えてしまうことがあるので、親しみ深く感じていただけるような距離感を保つことを意識しています。逆に、私自身もそれくらいお客様に一歩踏み込んで初めて、お客様の求める美しさや悩みに共感し、深くアプローチできると思うからです。

そんな想いがお客様に届き、私をご指名してご来店くださるようになった時には、すごく嬉しいですし、大きな励みになります。中には、ご来店のたびに離れて暮らしている娘さんの近況を報告してくださるお客様もいらっしゃって、毎回心が和むとともに、接客とは心を通わせる仕事なんだと改めて思わされます。

お客様を第一に考えるからこそ生まれるやりがい

馬場晴子

「化粧品売り場は行きづらいけれど、『よーじや』だけは大丈夫」という嬉しい声をよく耳にします。『よーじや』の持つやわらかい雰囲気がそうさせていると思うのですが、「とにかく売れればいい」という姿勢がないのもその一因かもしれません。実際、私たちには販売ノルマはありません。お客様にとって本当に必要なものを提案すると謳っている以上、私たちの都合を押しつける力が働いていては、それが嘘になってしまいますから。

一方で、お客様のためになることなら何でも受け入れてくれる職場です。たとえば先日、「うるおいせっけん」をもっと知っていただくために、「お店のお手洗いに置きましょう」と提案。実際に試したところ、お手洗いをご利用いただいたお客様のご購入が相次ぎ、成功事例となりました。

人が化粧品を変えるとき、それは進学だったり、就職だったり、はたまた、恋だったり……。そう、この仕事は、お客様の人生の大きな節目に立ち会うものでもあるのです。だからこそ、京都の歴史と伝統で培った他にはない『よーじや』だけの化粧品を通して、お客様一人ひとりの魅力や美しさを引き出すという、やりがいには事欠きません。